2014年06月09日

国際捜査でデータ窃盗ウイルス摘発、12か国で100億円被害

高度なコンピューター・ウイルスを使って企業や消費者から100億円以上を盗み取った世界規模のハッカー組織が、国際捜査網によって解体された。米司法省が2日、発表した。
2011年9月に初めて出現したこのウイルス「ゲームオーバー・ゼウス(Gameover Zeus)」は、被害者らの銀行口座情報やその他の秘密情報を盗んでいた。

 米連邦捜査局(FBI)の捜査チームによると、被害は12か国の50万〜100万台のコンピューターに及び、ハッカーらはウイルスが構築した「ボットネット」を通じて好きなところからコンピューターに侵入、監視し、遠隔操作することさえ可能だった。FBIのロバート・アンダーソン(Robert Anderson)次官は「ゲームオーバー・ゼウスは、FBIやわれわれの協力者がこれまで破壊しようとした中で、最も高度なボットネットだ」と説明する。

FBIによると、ハッカーらはゲームオーバー・ゼウスのボットネットを利用して盗み出した銀行口座データを使い、被害者の口座から全額を自分たちに不正送金していた。総被害額は1億ドル(約100億円)以上に上るという。

 今回の摘発ではさらに2013年9月に出現した別のウイルス「クリプトブロッカー(Cryptoblocker)」も対象とされた。

 このウイルスは、感染したコンピューターを暗号化した上で、暗号化解除と引き替えの「身代金」を所有者に要求。その額は1件当たり700ドル(約7万円)以上であることが多く、ハッカーらは最初の2か月だけで2700万ドル(約27億円)以上を手にしたという。


AFP=時事 2014年6月3日
posted by networksecurity at 08:21| ウイルス